ForzaMotorsportとHorizonの違い(挙動面)

日本時間の今日、Forza Motorsportの新作が発表されました。

各フォーラムやSNSでは様々な推測や想像等々が飛び交っていますが「FMとFHでは挙動にあまり違いが無い」等々と言った言葉が散見されました。

 

 

とんでもない。

 

誰ですかそんな事を言い出したのは・・・。

 

リアルなドライビングを謳うタイトルにはシム挙動云々といった文言は付いて回るものですが、少なくともFMとFHは同じ挙動ではありません

・・・と思ったところでFMシリーズの既存の最終作が2017年発売のFM7であり、そして既に2021年に販売終了しており、ForzaMotorsportとはなんぞや?と思う方が居てもおかしくないのだと気付きました。

FM7が出てからFH4が発売し、FH5も発売して「Forza=FHシリーズ」という認識の方が居ても別に不思議ではありません。

ということで、ForzaMotorsportとはどういう挙動なのかという点を、これからFMシリーズを触る方々へ向けてつらつら綴っていきたいと思います。

 

FMシリーズの挙動を簡単に表すとガチシムに相当します。

PCでシミュレータを触ってきた方には、ハンコンを使えばAssetoCorsaやiRacingといったタイトルと同様の感覚でドライビングが可能と説明すればイメージが付きやすいでしょうか。

FMシリーズの挙動の根幹を担っているForzaTechEngineと呼ばれる物理演算挙動エンジンが、現実でのスポーツドライビングに非常に近い動きを実現させています。

下記記事でハンコン・ゲームパッドでの操作感の違いも述べているので気になる方はご参照下さい。

Turn10はFM4まではタイヤメーカーと共同でタイヤのグリップ面における技術提携を行っていましたが、FM5以降は技術研究所と提携を行っている・・・らしいとどこか(多分Reddit)で読んだことがあります。

ちなみに丁度そのタイミングだったFM5はびっくりするほどにシビアな挙動でした。(rF2よりも神経を使った)

 

また、FHシリーズも同様の挙動エンジンを用いていますがFMシリーズと同じ仕様ではありません。

挙動エンジンを大部分で共有、プレイヤーの入力に対して物理法則に乗っ取ったロジカルな演算をした後に車両の動きを出力していますが、部分的にゲームコンセプトに沿ってシステムを変更(路面のμを増加、荷重移動時の慣性モーメントの低減等)を行っています。

これに関しては以前、FHシリーズ開発元のPGの開発陣がEurogamerのインタビューで回答しています。

各コーナーの通過速度、姿勢制御の要求精度が変わってきます。

 

FHシリーズにおいてほぼ安定事項である「FWDもRWDもとりあえずAWDへ換装」は、FMシリーズでは基本的にPI面でマイナス方向に働きます。

AWDに換装することで車体安定性は上がりますがPI消費量が非常に多く、タイム的には元のFWD・RWDよりも同一PI時に遅くなります。

また、アシストのABSに関してもONにするとかなり制動距離が伸びる方向へ働き、タイム的に大きなロスの要因になります。

FHシリーズのABSは優秀でかなり実用的なものですが、FMシリーズでは使い物にならないレベルです。

キーボード勢にはかなりキツイレベルです。

ただしABSに関してはFM7までの話なので、次期FMでは変更が加えられているかもしれません。

 

ここまで綴ってきた項目、FMシリーズを所有していない方にとっては感覚を覚えなおすまで(上手く走れるようになるまで)は結構な時間がかかるケースも考えられます。

結構感覚が違います。

スピード感ももっさりしてると感じる事でしょう。

それに備えて、FHシリーズを用いて事前に練習をしておくもアリだと考えます。

 

その練習方法は下記の通りです。

1. B~Aクラス用に作った車をRWD化、その状態からハンドリング数値を2.0減らす。(元が7.0だったら5.0に)

2. アシストのステアリングをシミュレーション、ABSを使用していたらOFFにする。

3. 上記状態でPlaza Circuit、Horizon Mexico Circuitを練習する。

特にPlaza Circuitを走り込むのは効くと思います。

 

・・・かく言う私も最近はForzaをあまり触っていなかったので、これから発売日へ向けて本格的にリハビリを行います。

最近(前から)Forza用のYoutubeチャンネルもほったらかしでしたが、時々プレイを配信していこうと思います。(僻地ですが)

 

FMもまた盛り上がるといいですねー!