FH5でハイパワーRWDを走らせるのが楽になる(TCSの仕様変更) 続報

先日の記事で1速のギア比によって状況が変わる可能性が出ましたと追記した下記記事の件の続報です。

結論から述べると、状況は変わりました

1速に限らず全てのギアの比率、そしてパワーとグリップ、更にはデフ(デファレンシャル)の設定も影響してきます

先日の記事の状態(ファイナルのギア比2.20)を基準にし、ファイナルを3.00、3.50、2.20+デフ(加速)100%、3.50+デフ(加速)100%に設定してテストを行った動画です。

結果としては、ギア比を低くする(数値を増やす)度に遅くなっていきました

何故こうなるのか?

理由として、タイヤのグリップに対してタイヤが路面に伝えようとしている出力が大きくなるほど、余分なパワーを逃がそうとTCSの出力カットの割合が多くなっている、もしくはカットする間隔が短くなっているという事が考えられます。

テレメトリを見たときの出力状況を見るとよくわかります。

そして、デフを100%(完全に左右輪同時駆動)にすると驚くほど加速しなくなります

パーセンテージを下げていくと加速力が戻ってきますが、片輪にTCSが作動している状態のところで反対側がTCSから漏れ出た出力を路面に伝えている状態なのでしょうか。

時間があまりとれず、更に詳しい検証が出来なかったので詳細は不明(恐らく完全リジット駆動の時間が長いと悪化する)ですが、少なくともTCSを使用する際はデフの加速側を100%にするのはやめた方が良いのは間違い無さそうです。

3.50とデフ100%なんてもう悲惨な状態です。最も難易度の低いドライバターにも負けます。(動画の最後)

最適なデフの数値は調べ切れていませんが、ギアをレースにアップグレードし、ギア比を色々と弄ってみましたが16.4XX秒代が今回の最速タイムとなっていました。

そして今回の検証から推測出来るのは、超低グリップの車にオーバーパワーを与えてTCSを使っても思ったほど加速しないかもしれないという事です。まあ、同クラスの平均的な車に比べたらとんでもない加速力と言える状態ではあると思いますが・・・。

車によっても間違いなく変化が出るはずです。

そして、ギアのアップグレードは最低でもスポーツギアは入れた方が良いでしょう。

0~4程度のPI値を割いてファイナルギアを調整するだけで、格段に加速力に差が出てくる可能性が高いからです。

 

そのうち時間が出来たらTCS周りの最適解も探ってみたいと思います。